アトリエ アルボ インヴェルサ 第5回企画展として、英国よりmoreskinsound(アニア プセニツニコワ&デイヴィッド トゥープ)のお二人をお招きして、10月19日(日)より10月26日(日)までの日程で、moreskinsound展を世界で初めて開催致します。
アニア プセニツニコワ、デイヴィッド トゥープ両氏によるイメージワークスの展示は、風景の中で捉えられた(身体と音の)ムーヴメント/サウンド ワークのフォトグラフィーと、墨象を想わせる瞑想的な水彩ドローイングなど数十点で構成されます。
またデイヴィッド トゥープ氏のアルバム“SOUND BODY”(2007年、samadhisound)に、ヴィジュアルアートを提供した菅野まり子による原画6点を2階ギャラリーにて展示します。
初日19日と最終日26日のパフォーマンスは第1部アーティストトーク、第2部インプロヴィゼーションの2部構成。
初日19日のアーティストトークは、ヴィデオプロジェクションを用いて、moreskinsoundの思想的な背景から、そのパフォーマンスの行方まで、語り尽くして頂きます。また最終日26日のアーティストトークには、ICCのサウンドアート展以来、デイヴィッド トゥープ氏と深い親交が続く、元ICCのキュレーター畠中実氏が対話に加わり、moreskinsoundの秘法を探る鼎談となります。なお両日とも、詩人・翻訳家の高田怜央氏に聞き手兼通訳をお願いしています。
第2部インプロヴィゼーションでは、ランドスケープの中で撮られたアニア プセニツニコワの微かなムーヴメントのヴィデオプロジェクションを伴い、暗がりの中で振動するアクチュアルなアニア プセニツニコワの身体を、デヴィッド トゥープが立ちあげる「間の音」、あるいはその「しじま」の中に浮上させるかの空間体験が期待できるでしょう・・・ 最終日26日は、moreskinsoundに、渡邊ゆりひとがヴォーカルインプロヴィゼーションで参加します。デイヴィッド トゥープ氏と渡邊ゆりひとの共演は、2009年“Lontano—Homage To Giacinto Scelsi”: Untitled Passages(For Paul Burwell)のレコーディング以来、実に16年振りととなります。
是非のご高覧を賜りたく、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。




moreskinsound notes
female body fits silently into found spaces water-collecting cracks recesses thick weeds seaweed sea cycles ink black rock / dancing grows through stone bleeding figure climbs the stairs / like a child unable to stand soft body but strong as the tree that grows on a stone in the middle of the river in Narva女の身体は静かに納まる 見つけた場所に 水の集まる隙間、境目 濃い雑草に 海藻に 海の循環に 墨黒の岩に/踊りは石をつらぬき生える 血を流す姿が階段を昇る/立てぬ子どものようだ やわらかな身体、けれども石の上に育つあの樹と同じく強く ナルヴァの川の真ん中で
a sound emerges more skin sound than voice marking the space only briefly as if a ghost whose trail collects around the body / sound creating a space in which dance is possibleひとつの音が顕れる 声というより皮膚らしい音がほんの一瞬、空間を刻む まるで幽霊が身にたなびかせる痕のようだ/音が空間をつくる そこで踊りが可能になる
the body touches without touching a soft body meeting the implacability of rocks gathering water void small creatures身体は触れる、触れぬまま やわらかな身体が強情さと重なる 水を、真空を、小さな生き物たちを集める岩の
like skin the land seen from above sounds of skin on surfaces breath a voice close to the ear / space has its own intentions皮膚のようだ 上空から見える土地は 皮膚の音 表面の吐息 耳のそばで声が/空間はみずからの意図を持つ
David Toop / 翻訳 | 高田怜央



about moreskinsound
モアスキンサウンドは、ミュージシャンのデイヴィッド トゥープと舞踏ダンサーのアニア プセニツニコワによるデュオユニットである。彼らは静寂の最果てを探求する:空間との協働、存在感と断続的な沈黙の強度、そしてそれが身体に与える影響を。その仕事は、拾い物のオブジェクトや楽器、フルート、空中舞踏、そして“inactions(無為あるいは居曲)”を用いたライヴパフォーマンス──そして驚くべき空間、海の洞窟、崖の頂上と異世界的な風景でのイヴェントが含まれる。
2023年以降、彼らの公開パフォーマンスには、ロンドンのナショナル ギャラリー、プラハ、バーゼル、タルチュ、シドニーのボリューム フェスティバル、クリスチャンサンドのプンクト フェスティバル、エディンバラ、グラスゴーなどで公演。非公開のイヴェントである“inactions”は、コーンウォール、オーストラリア、ノルウェー、タイのクラビにあるコウモリの洞窟、エストニアの古代で静かなヴィル泥炭地で記録されている。これらの活動はすべて、即興、聴くこと、動き、オブジェクト、素材、空間の本質を探るワークショップに結実している。
「この暗い部屋の天井から布が垂れ下がり、形の影がアコーディオンのようにゆっくりと広がり始め、腕が展開していった。これはプセニツニコワが蛹から人間の身体へと変貌する姿だった。」(Jazzwise、2024年11月)
https://www.moreskinsound.com
https://www.instagram.com/moreskinsound
アニア プセニツニコワ | Ania Psenitsnikova
ヴィジュアル/パフォーマンスアーティスト、キュレーター
エストニア生まれ。フラヴィア ギサルベルティ、若松萌乃、岩名雅紀、吉本大輔のもとで舞踏を学ぶ。1996年から独学で音楽を学び、2011年から空中舞踏アーティストとして活動している。2015年から現在まで、ダシャ アパホンチッチとコラボレーションし、4か国で7つの展覧会を共同キュレーションし、検閲現象を探求し、「死者のパーティー」プロジェクトやエストニアの「成長と衰退」エコロジーフェスティバルなどのパフォーマンスやイベントに参加。彼らの展覧会「One Can Not Be Too Careful, Feminist Edition」は、2018年のブライトン フェスティバルで最優秀ビジュアルアート賞にノミネートされた。
https://aniapsenitsnikova.wordpress.com
デイヴィッド トゥープ | David Toop
1970年以来、音、聴くこと、音楽、素材の境界を越える実践を展開してきた。これらには即興音楽パフォーマンス、執筆、電子音、フィールドレコーディング、展覧会キュレーション、サウンドアートインスタレーション、オペラが含まれる。彼が共演したアーティストには、坂本龍一、サーストン ムーア、シッドセル エンドレセン、エレイン ミッチェナー、ヘンリー グライムス、鈴木昭男、中島吏英、そして舞踏ダンサーの石井満隆、田中泯など広範囲に及ぶ。彼の著書には『Ocean of Sound』、『Into the Maelstrom』、『Sinister Resonance』、『Two-Headed Doctor』があり、レコードリリースには『Entities Inertias and Faint Beings』、『Apparition Paintings』、『The Shell That Speaks the Sea』、『Garden of Shadows and Light』、そして1978年のヤノマミのシャーマニズムの録音『Lost Shadows: In Defence of the Soul』などがある。
https://davidtoop.bandcamp.com
https://davidtoopblog.com
collaborator
畠中実 | キュレーター、美術・音楽批評/高田怜央 | 詩人・翻訳家/
渡邊ゆりひと | 聲、言葉、音…、atelier arbor inversa director/菅野まり子 | 画家、atelier arbor inversa director
MORESKINSOUND
by Ania Psenitsnikova & David Toop
SoundBody: Finesse of Void
Exhibition & Performance
*Exhibition
会期:2025年10月19日(日)〜10月26日(日)
休:会期中無休
時間:12:00〜16:00(日曜)、12:00〜20:00(月曜〜土曜)
会場:atelier arbor inversa(outside kichijoji)
住所:会場所在地は、予約確定後E-Mailにてお知らせ
入場料:無料
連絡先:InstagramまたはFacebookからDMで
※予約制(下記URLのform linkより)9月19日正午より受付開始
https://note.com/arborinversa/n/n595938559841



*Performance
日時:2025年10月19日(日) open:18:30 start:19:00
〈第1部〉moreskinsound アーティストトーク(聞き手通訳:高田怜央)
〈第2部〉moreskinsound インプロヴィゼーション
日時:2025年10月26日(日) open:18:30 start:19:00
〈第1部〉moreskinsound+畠中実による対話(聞き手通訳:高田怜央)
〈第2部〉moreskinsound+渡邊ゆりひと インプロヴィゼーション
両日共会費:3,000円
※要予約(両日共限定20席)(下記URLのform linkより)9月19日正午より受付開始
https://note.com/arborinversa/n/n595938559841
経路
JR中央線・総武線、井の頭線「吉祥寺」駅より徒歩13分。または「吉祥寺」駅・北口から「柳沢駅」行きバス、「成蹊学園前」で下車して徒歩6分。
車椅子
建物ドアに10cmの段差あり。軽量の車椅子であれば1階会場はスタッフによる介助可能(電動車椅子などはおそらく不可能)。レストルームのある2階へは階段のみのため介助不可能。
SNSほか
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