




倉谷拓朴は1977年大阪府生まれ。立命館大学理工学部光工学科中退。大学では量子力学を学ぶが、写真に興味を持ち写真家を志す。その後、東京綜合写真専門学校入学、2003年卒業。遺影写真を撮影、古い家族写真を収集するなど、写真を媒介にした人々・土地とのコミュニケーションを作品とする。一定の期間地域に滞在し歴史や文化をリサーチしたシリーズ、フォトグラムというカメラを用いない技法を用いて、福島の植物や小動物を定着した作品など。「生と死」と「記憶」、「目には見えないもの」を制作のテーマとしている。
部分的に編集してウェブサイトから転載
古代から続く自然信仰は、日本人の心の奥深くに、今もなお静かに刻まれているように思います。
私は、宮崎を祖に持ち、奈良・吉野で林業に携わってきた家系に生まれました。けれどこれまで、その出自に向き合い、それを作品として形にすることはできずにいました。人生の折り返し地点を過ぎ、残せるものに限りが見えはじめた今、あらためて自分の根源にあるものを見つめ直し、形にして残したいと思うようになりました。
長野県・諏訪地域での作品制作を通して出会ったのが、この地に古くから伝わる土着神「ミシャグジ」です。縄文時代にまで遡るとも言われるこの信仰には、意味のはっきりとしない神事や風習が今もなお息づいています。その姿に、幼い頃、祖父母から聞いた、よくわからない俗信や言い伝えが重なって見えました。知らず知らずのうちに受け継いでいる、言葉にならない記憶や感覚。それらの中にこそ、土地と人との関係の本質が潜んでいるように思えてなりません。
今回の作品では、日本神話が記紀に記される以前の時代から、人々の営みの痕跡が残る地で、御神木や、神域とされる場所に生える木々を撮影の対象としました。祈りや願いは、直接的に木々に刻まれるものではありません。しかし、長い時間の中で蓄積されてきた想いや気配は、確かにそこにあると感じています。私は、そうした不可視の祈りの痕跡や気配を、今回の作品の中にほんのわずかでも映し出すことができればと願っています。
(倉谷拓朴)
鳥原学氏によるテキスト─「依り神」に寄せて
倉谷拓朴展「依り神」
会期:2025年7月21日(月)〜8月11日(月)
休:水曜、7月31日(木)
時間:12:00〜19:00(最終日は〜17:00)
会場:ギャラリーナユタ
住所:東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル511
電話:03-3567-4330
https://www.gallerynayuta.com
◇倉谷拓朴ウェブサイト
https://www.takuboku-kuratani.com
経路
◆中央通りからの場合。「銀座一丁目」交差点、「HARRY WINSTON」の角から柳の木の植えてある「銀座柳通り」を進む。2つ目の四つ角(ドトール)を左折、ラーメン店「銀座梵天」を通過。左側の古い建物「奥野ビル」の5階。
◆一番近い東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅からは、地下構内を歩き10番出口から地上へ。右を向き、四つ角の黄土色タイルの店(ドトール)を確認し、隣のラーメン店「銀座梵天」の方へ進む。一軒先の古い建物が奥野ビル。徒歩1分。
◆東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線「銀座」駅A13出口を出て、右側にデパート「松屋銀座」を見て直進。「銀座二丁目」交差点を通過。「銀座一丁目」交差点を右折。柳の木の植えてある「銀座柳通り」を進む。2つ目の四つ角(「ドトール」の角)を左折、ラーメン店「銀座梵天」を通過。一軒先の古い建物「奥野ビル」の5階。徒歩7分程度
◆東京メトロ銀座線「京橋」駅2番出口を出たら横断歩道を渡らずに大通りを左へ進む(高速道路の見える方)。「ドトール」「警察博物館」を通過し高速道路の高架をくぐる。すぐの「銀座通り口」交差点を左折して進む。右手にある「北野建設」と「法研」の間の道を右折。道路の右側を歩く。「セブン–イレブン」の向かいの古い建物「奥野ビル」の5階。徒歩5分程度。
車椅子
建物の入口に段差あり。5階までは手動式エレベーター。車椅子の場合は介助者と。
SNS
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