
岩名泰岳(いわなやすたけ)は1987年三重県生まれ。大学卒業後2012年までドイツに滞在。現在は故郷である三重県伊賀市島ヶ原を拠点に活動。
岩名は2013年に結成された島ヶ原村民芸術「蜜ノ木」の初代代表を務め、都会の発想から生まれたアートを地方に移植するいわゆる「アートによる地域興し」的なものとは一線を画し、衰退していく集落に残って地元の歴史や風土、文化に深く根ざしながら、それぞれの分野で現実と戦っていく若者たちの創造的な行為自体をアートとして発信してきました。2024年には全国各地の画家たちと共に「ゑ講」を結成。講という日本の伝統的な信仰集団の概念をアートコレクティブに取り入れた活動を開始しました。また、地元の堆肥工場に就労したことをきっかけに始まった従業員たちとの共同制作による「堆肥壁画」は、地域を超えて大きな関心を集めています。
こうした活動のなかで生み出される岩名の作品は、故郷の自然や村の信仰をモチーフとし、多くの場合具象的な題材から出発してはいるものの、その抽象度は高くとても洗練されたものとなっています。
タグチファインアートで6回目の個展となる本展は、岩名の近年のドローイングを中心に構成されます。それらはこれまで発表されてきた岩名の油彩画に込められた彼の本質的な発想を端的に示すもので、まとめて展示されるのは今回が初めての機会となります。ぜひご高覧ください。
プレスリリースより一部編集・抜粋して転載
◇岩名泰岳 Instagram
https://www.instagram.com/yasutake_iwana/
◇岩名泰岳 X
https://x.com/yasutakeiwana
“過疎の歳月は人を減らして、巡礼の山を人が分け入ることのできない暗い森に変えてしまった。樹の根や獣たちに頭を砕かれた野仏は静かに土に沈んでいく。もはや小さな土地の物語を語り継ぐことでさえ限界を迎えたようだが、それでも年が明けると、だれかが森の境に小さな餅を供えていた”
──制作ノートより
過疎地の記憶を語ることさえ難しくなってしまったその脆さは、日焼けした紙に木炭やパステルで描いた素描にもどこか似ている。
以前から油彩画の下絵として素描を描くことはほとんどなかった。
パンデミックが終息した頃、制作途中や描き終えた油彩画をもとに紙に描き留めるようになった。それは絵具を塗り重ねる過程で失われていく別の絵の可能性でもあるし、これらの素描によって立ち現れた形や色の発生が次の絵の展開につながっている。
村で描いたいくつかの作品はアトリエを離れて二度と帰って来ることはないが、この場所で起きたことや自分の絵を忘れないためにも油絵具とは異なる画材によって、その時間のかけらを私は繰り返し紙に記録している。
2026年1月 岩名泰岳
岩名泰岳 素描展「けものたちのかけら」
会期:2026年1月24日(土)〜2月28日(土)
休:日・月曜、祝
時間:13:00〜19:00
会場:タグチファインアート
住所:東京都中央区日本橋本町2-6-13 山三ビルB1F
電話:03-5652-3660
http://www.taguchifineart.com
- 東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅・A4出口とA6出口(それぞれ地下の)の間にある「タロー書店」右脇の通路を進み「コレド室町2」に入る
- エスカレーターを左に見て奥へ。突き当たりの階段、エスカレーター、エレベーターで地上に出る
- 向かいの「レストラン桂」(階段、エスカレーターの場合)を正面に見て左へ進む(桜の木が植っている道)
- 郵便ポストを通過
- 高速道路の下をくぐり横断歩道を渡る(昭和通り)
- 左角にある建物を左に見て「第一歯科」の先にある、ビル入口脇の専用入口から入る。徒歩4分。
- 東京メトロ日比谷線「小伝馬町」駅・3番出口を出て左へ進む
- 「成城石井」を通過、「十思スクエア前」交差点を左折
- 突き当たりを右折し、すぐ左折
- 次の横断歩道のところを右折
- 高速道路のある大通りの手前右側のビル、右手の専用入口から入る。徒歩5分。
- JR総武線快速「新日本橋」駅・5番出口(右側の方)を出て進行方向に進む
- 「DAIHATSU」を通過
- 「maruetsupetit」のある「本町二丁目」交差点で手前の横断歩道を左折して渡る
- 左角にある建物を左に見て「第一歯科」の先にある、ビル入口脇の専用入口から入る。徒歩4分。
- 東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「人形町」駅・A5出口を出て左へ
- 角に「ダイソー」のある「人形町」交差点を左折
- 次の交差点を通過
- その次の「堀留町」交差点を左折。道路の右側を行く。しばらく直進
- 高速道路のある大通りの手前右側のビル、右手の専用入口から入る。徒歩7分。
建物正面入口(段差あり)からエレベーターあり。地階の搬入口経由で会場へ。お声がけを。
