photographers’ gallery では「浜昇の戦後と昭和」と題し、写真家・浜昇の連続写真展(全6回)を企画しました。2026年1月開催の第1回「津軽野」に続く連続展第2回となる本展は、写真集『斯ク、昭和ハ去レリ』(ソリレス書店、2019年)に収録された写真を軸に浜自身が新たに再構成し、スライドプロジェクションを交え展示いたします。
浜昇「斯ク、昭和ハ去レリ」
2019年、平成から令和への改元を目前にして浜昇は写真集『斯ク、昭和ハ去レリ』を刊行しました。写真集を構成しているのは、昭和天皇の吐血報道から4日後の1988年9月24日、死去翌日の1989年1月8日、国葬が執り行われた同年2月24日の計3日間に撮影された写真です。なかでも目を引くのは、収録されたすべての写真の、あたかも1日で撮られたかのような天候の一致です。浜はこの雨模様を「まるであらかじめ巧妙に計算されたかのようだった」と語っています。
戦後をアメリカに生かされ、バブル経済の只中に死を迎えた〈その人〉は最期まで繁栄の印たりえ、90年代初頭のバブル崩壊や冷戦構造の消滅を目にすることはありませんでした。写真集刊行にあたって浜は、意図的に階調の出ない沈んだ印刷を心がけ、「万世一系」の清き白に対抗する汚れた白のイメージをそこに仮託し、ささやかな反骨精神を伝えています。
プレスリリースより転載
◇本展詳細
https://pg-web.net/exhibition/noboru-hama-postwar-showa-2/






©Noboru Hama
【連続展】浜昇の戦後と昭和
浜昇(1946年、東京生まれ)は、1975年に東松照明や森山大道らが講師を務めた「WORKSHOP写真学校」に参加後、自主ギャラリー「PUT」設立に携わり、80年代に差しかかるまで個展・グループ展を通じて精力的に作品を発表します。その後も撮影を継続しながら、自ら設立したレーベル「写真公園林」での出版活動へと軸足を移し、写真展を含めた発表の場からは次第に距離を置くようになります。
しかし2000年代に入ると、バブル景気の地上げ等で虫食い状態となった東京を記録した写真953点を収めた『Vacant Land 1989』にはじまり、「本土復帰」後から90年代までの沖縄を記録した『沖縄という名』、昭和天皇の国葬当日とその前後の東京を記録した『斯ク、昭和ハ去レリ』へと、昭和を総括するかのように写真集を続けて刊行しています。
そして2025年6月、当ギャラリーの出版レーベル Kula Books では、浜の7冊目となる写真集『津軽野』を刊行しました。これを機に、写真家・浜昇の50年にわたる仕事の軌跡を辿りなおす試みとして、未発表作と最新作を含む6つのシリーズからなる連続展を開催いたします。
連続展の開催にあわせて、冊子『【連続展】浜昇の戦後と昭和』(A5判、中綴じ24頁)を刊行しました。会場や書店等での配布のほか、Web サイトにて PDF 版のダウンロード頒布も行なっています。
プレスリリースより転載
【連続展】浜昇の戦後と昭和 Vol. 2「斯ク、昭和ハ去レリ」
会期:2026年4月3日(金)〜4月12日(日)
休:会期中無休
時間:12:00〜20:00
会場:photographers’ gallery
住所:東京都新宿区新宿2-16-11-401
電話:03-5368-2631
https://pg-web.net
*冊子『【連続展】浜昇の戦後と昭和』(下記からPDF版ダウンロード頒布中)
https://pg-web.net/img/2025/12/noboru-hama-postwar-showa-pg2026.pdf
- 東京メトロ丸ノ内線・副都心線、都営地下鉄新宿線「新宿三丁目」駅・C7出口を出てすぐの角を右折(「ファミリーマート」を左に見て)して進む
- 突き当りを左折し、左側2軒目「そば処更科」のあるビルの4階。徒歩3分。
会場のある4階まで階段のみ。
