
平面、立体造形、インスタレーションを駆使し、それぞれの芸術性を発信してきたいわき出身の野島美穂と土屋さやか、共鳴し合う二人の作品展をどうぞご高覧下さいますようご案内申し上げます。
ギャラリーいわき 藤田忠平




野島さんの作品は、時間や空間を軽やかに飛び越え、私を知らない世界へと連れて行ってくれる。
あるいは、知っていると思い込んでいた世界の、新しい一面をそっと見せてくれる。
私が野島さんの作品に魅かれるのは、描かれる色や形はもちろん、使用されている描画材や支持体など、質感の美しさが大きく関係している。
箔を使った古典技法にも、強い魅力を感じている。
ぐっと引き込まれたり、ふわっと解けていったりと、同じ作品の中に静と動が同居していることも、野島さんの作品ならではの魅力だ。
野島さんの作品の気配は、いつも、遠くに、近くに、私を心地よく誘ってくれる。
遠くても、近くても、そこには果てしない宇宙が広がっている。
今回の二人展の打ち合わせで、野島さんに初めて見せていただいた作品も、時を忘れて魅入ってしまった。
時に、野島さんと私の作品に、似ている何かを感じることがある。
それは、共にいわき出身であることの影響──たとえば、いわきの海、川、山、森といった、身近に親しんできた自然環境が、潜在的に関係しているのかもしれない。
いわき出身の二人が、いわきで二人展を開催することにも、特別な意味を感じている。
この二人展を、いちばん楽しみにしているのは、私かもしれない。
ぜひ、ご高覧ください。
土屋さやか拝




なぜかわからないけれど、惹かれる。それはきっと直観的にその奥に潜むものを感じているから。
土屋さんは既出の作品シリーズから、北海道の余市に現存するフゴッペ洞窟の刻画をモチーフにした作品(2022年)と、イースター島に遺された文字?、ロンゴロンゴをモチーフとした作品(2024年)それらを今展用に再解釈、再構成した展示をしてくださいます。どちらも海に面した地域。
土屋さんのリサーチのはじまりは、謎めいた物語や悲しみの歴史が先にあるのではなく、造形表現として現れた形象にまず惹かれてのこと。と、ご推察します。そこから丁寧に時間をかけて背景をリサーチし、対象を自身の中にとり込み、ひとつひとつの象を手で確かめながら、2次元に掻かれた像を鋳造するように3次元空間に浮かび上がらせます。
土屋さんはこの作品群には彩色は施しません。
モチーフに対しての畏れを抱きながら、発表の前にはいつも震えているということを言葉少なに話してくださったことがありました。そのこともあってか、白一色での表現に辿り着いたその美しい白骨のような造形物は、対象との真摯な同一化を潜り抜けた土屋さんに残された影、死者に対する敬意の表れ(オマージュ)であると、私は受けとめています。その素朴で愛らしいだけではない硬質な存在感は、作家独自の入念な手法に支えられて、土屋さん自身と重なる晴れやかな明快さを持ち、既存の枠を超えて唯一無二の世界を生み出しています。
野島美穂拝
◇野島美穂 Instagram
https://www.instagram.com/mihonojima_works
◇土屋さやか Instagram
https://www.instagram.com/sayakatsuchiya
─Chaotic and an Eddy─ 小さな渦 野島美穂・土屋さやか展
会期:2026年2月21日(土)~3月1日(日)
休:2月25日(水)
時間:11:00~18:00
会場:ギャラリーいわき
住所:福島県いわき市泉ヶ丘2-12-1
電話:0246-56-0264
https://galleryiwaki.com
- JR常磐線特急利用の場合…「東京」駅から乗車して「泉」駅下車。約2時間10分。
- 高速バス利用の場合…「東京」駅・八重洲南口からいわき駅で下車できるバスに乗車して「いわき駅」下車。約3時間半。「いわき」駅からJR常磐線に乗車して「泉」駅下車。約15分。
JR常磐線「泉」駅・北口からタクシーで約10分。
- JR常磐線「泉」駅・北口を出て、駅を背にして、大きないかり脇の道を直進
- 郵便局を通過
- 信号のある交差点(右角に「かしむら婦人科クリニック」)を左折
- 「ローソン」を通過
- 信号のある交差点を通過
- その次の信号のある交差点(左手に「セブン–イレブン」)を右折。道路の右側を進む
- 坂道。道なりにまっすぐ進む
- 歩道橋をくぐる
- 信号。正面に「泉ヶ丘ハイタウン」の看板。右への道を選ぶ
- 最初の十字路(横断歩道あり)を通過
- 次の十字路(横断歩道あり)を通過
- その次の十字路(横断歩道あり)に、「ギャラリーいわき」の方向を示す小さな看板あり。右折
- 一つ目の十字路を通過
- その次の十字路の左角の建物(「アトリエハウス保育園」の向かい)。徒歩30分。
- JR常磐線「泉」駅・北口を出て、駅を背にして、大きないかり脇の道を進む
- すぐに右折
- すぐに左折して直進(途中に横断歩道のない車道あり。ご自身の判断で)
- 車道をわたってすぐ前方二又にわかれる道。右側のすこし迫り上がっている道を選ぶ(その手前を右折しない)
- すぐ左折(「子安観音」の看板のところ)
- 突き当たり、右に水路をわたって直進。「子安観音」を通過。途中に急な階段あり
- 階段を登ったら左折
- 住宅に突き当たったら右折(左に道があるがそちらには行かない)
- すぐの十字路を左折
- 突き当たりの手前を右折
- 次の十字路を通過
- 右へ分岐する場所を通過
- その次の十字路の右角の建物(「アトリエハウス保育園」の向かい)。徒歩20分。
高速道路・常磐自動車道で「いわき湯本IC」から約15分。常磐自動車道と直結の小名浜道路「いわき山田IC」から約20分。ギャラリーに駐車場あり。
入口に段差あり。車椅子単独の場合はギャラリースタッフがサポート。または介助者と。ギャラリー内は基本的に自由に移動できるが、立体物やインスタレーションの展示によっては通れなくなる可能性あり。
