ストラポンタン(展覧会紹介など)

ロバート・ウィルソン展「《浜辺のアインシュタイン》のための11のドローイングと、ルシンダ・チャイルズのビデオポートレイト」

 

浜辺のアインシュタイン、1975、紙に木炭 50.4×66.1cm ©Robert Wilson, courtesy of MEM

 

浜辺のアインシュタイン、1975、紙に木炭 50.4×66.1cm ©Robert Wilson, courtesy of MEM

 

MEMは、前衛芸術家・演出家であり、2025年7月31日に逝去したロバート・ウィルソン(1941–2025)を偲び、「ロバート・ウィルソン展「《浜辺のアインシュタイン》のための11のドローイングと、ルシンダ・チャイルズのビデオポートレイト」」を開催いたします。本展は、音楽家のフィリップ・グラスと共に制作したオペラ《浜辺のアインシュタイン》初演50周年を記念し、1975年に同作のために制作された11点のドローイングを世界で初めて公開するものです。
 
1975年秋、ウィルソンは親友であり共同制作者でもある衣装デザイナーのクリストフ・ド・メニルのロングアイランド、バルセロナ・ポイントの邸宅にこもり、創作に専念しました。そこで生み出された一連のドローイングは、《浜辺のアインシュタイン》の視覚的・概念的基盤を結晶化したものです。リズム、空間、光への思索を映し出すこれらの作品は、20世紀演劇を刷新した伝説的舞台の出発点を明らかにします。
 
《浜辺のアインシュタイン》は1976年、アヴィニョン演劇祭で初演され、その後ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも上演されました。従来のストーリー的要素を排し、映像とサウンド、役者の動きが交錯しながら展開する本作は、現代演劇とオペラの言語を根底から変革し、世代を超えて多分野のアーティストに影響を与え続けています。
 
本展に出品される11点のドローイングは、抽象的なコンセプトを視覚的な形式へと翻訳するウィルソン独自の創作過程を示すものです。個々の作品は、時間・空間・身振りに対する彼の精緻な構想を映し出しつつ、孤独な思索の場であったバルセロナ・ポイントと、アヴィニョンやニューヨークでの大きな舞台空間での上演を結びつけています。
 
また、本展ではウィルソンが2005年に制作した振付家・ダンサー、ルシンダ・チャイルズのビデオポートレイト作品もあわせて紹介します。チャイルズは《浜辺のアインシュタイン》の振付を担当し、長年にわたりウィルソンと協働したパートナーです。抽象的な空を背景に、静かな緊張感を伴って現れるチャイルズの姿と、彼女自身による《浜辺のアインシュタイン》からのテキストの朗読が重なり、浜辺や水着、冷房の効いたスーパーマーケット等のイメージを喚起します。ここで提示されるベッドのシーンは1976年の初演でチャイルズが演じた場面に基づき、言葉とイメージが出会う瞬間の記憶を共鳴させます。
 
今日これらの作品に触れることは、舞台芸術と美術の可能性を絶えず刷新し続けたウィルソンの思考に触れる稀有な機会となります。本展は、2025年10月に東京芸術劇場で上演された彼の舞台作品《Mary Said What She Said》と呼応し合いながら、ウィルソンの遺した創造の軌跡を改めて深く刻むものとなるでしょう。視覚芸術と舞台芸術の両領域を横断するウィルソンの活動を、日本の観客に幅広く紹介する貴重な機会です。
 
プレスリリースより一部編集して転載

 

Lucinda Childs, Video Portrait—Video Frame Still, 2005 ©Robert Wilson, courtesy of MEM

 

浜辺のアインシュタイン、1975、紙に木炭 58.5×73.6cm ©Robert Wilson, courtesy of MEM

 

ロバート・ウィルソン(1941–2025)は、米国テキサスに生まれ、建築と絵画を学んだ後、舞台演出を開始。代表作に《聾者の視線》(1970年)、《the CIVIL warS》(1984年)等。照明・動き・空間スケール等を徹底的に探究した舞台により新しい舞台言語を創出。演劇・オペラ・美術を横断しながら、多くのアーティストと共同制作を行う。絵画、ドローイング、ヴィデオ作品やインスタレーションは、多くの美術館で展示され、視覚芸術と舞台芸術を架橋する比類なきヴィジョナリーとしての地位を確立。1981年の初来日以来、日本の演劇人や能楽師、歌舞伎俳優、舞踏家たちとの作品制作を通じた交流でも知られる。
プレスリリースなどを参照し編集。
 
◇ロバート・ウィルソン ウェブサイト
https://robertwilson.com

 

浜辺のアインシュタイン(Train Act 1 Scene 1)、1975、紙に木炭 61.6×95.8cm ©Robert Wilson,
courtesy of MEM

 

ロバート・ウィルソン展「《浜辺のアインシュタイン》のための11のドローイングと、ルシンダ・チャイルズのビデオポートレイト」
会期:2026年1月31日(土)〜3月1日(日)
休:月曜。2月23日(月、祝)は開廊、翌日24日(火)休廊
時間:12:00〜18:00
会場:MEM
住所:東京都渋谷区恵比寿 1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
電話:03-6459-3205
https://mem-inc.jp

 

経路(JR「恵比寿」駅)
  • JR各線「恵比寿」駅・東口改札を出る
  • 正面「アトレ」入口の奥にある階段またはエスカレーターを下り東口に出る
  • 右手後方の半円形のドーム屋根の階段を下る
  • 左に「セブン–イレブン」を見て直進
  • すぐ右手の「PRONTO」を通過。5叉路の大通りに出る
  • 左に「ルノアール」、右に「びっくり寿司」のある道を選び直進
  • 「CoCo壱番屋」を通過
  • 次の四つ角(左角に「LA ESQUINA」)を左折して直進
  • 左に入る道を通過
  • 次の四つ角(右手前角に高いビル、右手奥に黄色いビル、左手奥の街灯に「東恵比寿商栄会」の小さな看板)を右折。やや細い道を直進
  • 右手「禅宗台雲寺」を通過
  • 右手に緑の看板「E1C恵比寿1丁目クリニック」(閉店)の手前角を右折して奥左側の建物の3階。徒歩6分。
経路(日比谷線「恵比寿」駅)
  • 東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅・1番出口を出て、後方の大通り(駒沢通り)へ
  • 右手の交番を通過し横断歩道を渡らずに歩道を進む
  • 電車の高架下を通過
  • 「えびすストア」を通過
  • 「恵比寿一丁目」交差点を通過して直進
  • 「EAST table」(バイク駐車場の手前)の角を右折
  • その先の二又は左の道を選ぶ
  • すぐに左手に公園が見える。そのまましばらく直進。右手に高いビル
  • 右手「禅宗台雲寺」を通過
  • 右手に緑の看板「E1C恵比寿1丁目クリニック」(閉店)の手前角を右折して奥左側の建物の3階。

 

車椅子

建物入口などには段差なし。開き戸。3階までエレベーター。エレベーターは小さめ。