ストラポンタン(展覧会紹介など)

小西弘晃写真展「City of Whispers」

 

 

本展の写真は、街が発するあらゆる「音」を頼りに撮影された。
 
この世界にある全てものは常に振動していて、そこにはリズムがあり、メロディがある。さらに目を閉じてよく耳をすませると、沈黙していた言葉や記憶が声となって聞こえてくる。
その時、私はめまいに似た体験をした。
自明性が崩壊した夢と現実の間で、ある囁きに導かれるようにシャッターを切った。
 
人の知覚は極めて多様で、複雑なパラメータによって構成されている。普段、暗渠化された目に見えない隠れた次元は、何か恐ろしいものとして忌避されるが、そこに一つの自由を見出すこともできる。なぜなら「異界」的なものは、社会全体に広がる閉塞感や退屈から逃走するための抜け道、エアポケットのような存在になる可能性を秘めているからだ。
 
私にとってカメラは、自分以外のものに触れるためのコミュニケーションツールだ。想像力さえあれば、生活の中に存在する全てが被写体になり得る。何気ないものにも声があり、詩情がある。──決して遠くへ探しに行く必要はなかった。
そして写真という曖昧なメディアだからこそ、答えを急がずに「分からなさ」の中で彷徨い、対話を続けていくことができる。ひいては個人が社会との関わり方を考えるうえで、路上という場所での撮影はあまりにも適していた。
 
本展では、それぞれの「異界」への入り口を探していただけたら嬉しい。
それは、日常がもっとワクワクするものになってほしいという、小さな祈りでもある。
 
小西弘晃

 

小西弘晃は1998年、東京都生まれ。写真家。音楽大学を卒業後、ゲーム・アニメ会社でサウンドクリエイターとして活動。2023年より、写真家活動を開始。2025年、東京四谷のGallery Niépceにて初の個展「逢魔時」を開催。以降、展示や写真集、ZINE等で作品を発表。モノクロームのスナップ写真やポートレートを中心に、現実と異界が曖昧に交錯する瞬間を捉え続けている。
本展では、「Limelight 2025 Under30部門」グランプリ受賞作品に加え新作を発表。
 
◇小西弘晃ウェブサイト
https://hiroaki-konishi.com/
 
◇小西弘晃 Instagram
https://www.instagram.com/hktallyho9/

 

若手写真家支援写真展 Limelight 2025 Under30部門 グランプリ作品
小西弘晃写真展「City of Whispers」
会期:2026年2月5日(木)~2月16日(月)
休:2月10日(火)、2月11日(水)
時間:10:00〜18:00(最終日15:00まで)
会場:OM SYSTEM PLAZA Creative Wall、Creative Vision
住所:東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F
電話:03-5909-0190
料金:入場無料
https://photolife.jp.omsystem.com/showroom/tokyo/

 

トークイベント「Limelight 2025 トークショー」
日時:2026年2月8日(日)13:00〜14:00
出演者:
中藤毅彦(Limelight 2025 審査員)
宇井眞紀子(Limelight 2025 審査員)
吉田祥平(Under40部門 グランプリ)
小西弘晃(Under30部門 グランプリ)
会場:OM SYSTEM PLAZA イベントスペース
予約不要・参加無料

 

経路(新宿)
  • 各線「新宿」駅・西口地下を、京王線・京王百貨店の方へ進む(ところどころに設置されている案内図を参照)
  • 「新宿駅西口広場イベントコーナー」の脇を通過して「東京都庁・中央公園方面」へ進む
  • 「動く歩道」のある通路へ(「動く歩道」を利用しても大丈夫)
  • 「ドトール」「オーエス薬局」「ファミリーマート」を通過してすぐ、左側に「エステック情報ビル」の表示(店舗案内の掲示あり)。そのビルのB1F。徒歩5分。
経路(都庁前)
  • 都営地下鉄大江戸線「都庁前」駅・A1出口を目指しその先に分岐するB1出口を出る
  • 地下通路を「新宿駅西口・バスターミナル」方向へ直進
  • 通路の右側に「エステック情報ビル」の表示(店舗案内の掲示あり)。そのビルのB1F。徒歩4分。

 

車椅子

不明。