プレスリリースに「悳祐介は自身のための行為としてモノクロームの点描画を描き始め、2018年には作品として発表するようになりました」とある。「自身のための行為」で目が止まった。
「今回の展示「Dotgraphy|点写」では、「現象」などをテーマにサイアノタイプ(日光写真)で点描を写した新作を発表いたします。彼にとって初めてのサイアノタイプでの作品群となります。これまで描いてきた作品が実体のある(かもしれない)存在へのアプローチであったとすれば、今回は実体のない現象を表現する試みとも言えます。制作過程で日光に身を委ね、その中で起こる「現象」が、まるで遺物に刻まれた記録のように作品として形を成していきます」(プレスリリースより)。
以下は作者の略歴から。「1983年生まれ。学生時代はフィルムで自主映画を制作。その後フリーランスで映像制作の仕事に携わる。アナログに立ち返りモノクロームの点描画を始め、現在のスタイルとなる」。
透明なシートの上に点描して、薬液を塗った紙の上に置いて日光にさらす。透明部分が青く変色して白黒が反転した点描画の写真となる。
黒いインクで影を描き、光を余白で表現する。雷といった現象を描くのは難しいが、日光写真だとネガポジが反転するから現象そのものを点描することもできる。
点描画を光に委ねてどのようになるのか、その不確かさを楽しみたい。(悳祐介 Yusuke Isao)
プレスリリースより
「Dotgraphy | 点写」Yusuke Isao
会期:2024年9月21日(土)〜10月14日(月)
開場:木・金・土・日曜、祝日
時間:12:00〜19:00
会場:金柑画廊
住所:東京都目黒区目黒4-26-7
電話:03-5722-9061
https://www.kinkangallery.com
経路
◆JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線「目黒」駅・西口を出て、高層ビルとパチンコ屋の間の「目黒通り」を下り「権之助坂」を進む。しばらくしてあらわれる「目黒川」を渡り、「大鳥神社」交差点も直進。しばらく歩く。途中、進行方向右側に渡っておく。歩道橋、「元競馬場」交差点を通過。肉まんの店、そば屋を過ぎ「油面」交差点の「交番」の角を右折して右側すぐ。徒歩18分。
◆または、「目黒」駅・西口から東急バス(野沢龍雲寺行以外で)に乗り「元競馬場」(「元競馬場」交差点近く)または「目黒消防署」(少し戻ると「油面」交差点)下車。徒歩3分。
車椅子
入口に段差あり。車椅子単独の場合は画廊の方のお手伝い可能。
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