


山本豊子は1968年大分県生まれ。
東京を拠点に、大阪、福岡、大分などで発表。架空の物語を元に立体、ビデオ、版画、ドローイングを制作。大分県別府市の精神科病院でパブリックアートも手掛けている。
山本豊子の作品は物語を内包しています。版画やインスタレーションによって表現される作品は、比較的現実的で心地よい表層とフォルムを持ちながら、どこか異質で此処ではない別世界に誘う窓口のようなものを連想させられます。現在進行している時間軸の同一線上にある過去や未来のようなものではなく、過去に想像されたであろう未来や太古の世界、もしくは同一空間に在りながらも認識することが極めて困難な気配のようなものを感じることができるかもしれません。
プレスリリースより
「月庭を巡る燕石考」展に於いても虚と実の狭間を揺蕩いながら、作品の醸し出す異世界観を垣間見ることができることでしょう。ぜひこの機会にご高覧頂ければ幸いです。
(フラットリバーギャラリー企画)
今回は、ノルマンディー地方に伝わった燕石の伝説から作品を展開しています。
プレスリリースより
かつて、燕は失明を回復する力のある石を浜辺でみつけることができると信じられていました。これを手に入れるため、村人は燕の雛を失明させます。すると親燕は海辺に石を探しに飛び立ち、石をくわえて巣にもどると雛の眼を手当てします。その後、絶対に見つからないところに不思議な力を持つ石を隠すと伝えられてきたのです。
20年前東京のギャラリーで、そして2年前九州で、運搬された木箱から来場する「旅人」によって切り出された「石(鹸)」を陳列するインスタレーションを行いました。
2025年東京・平河町では、巣の中で待つ燕の雛たちのイメージとともに、20年の時を越えて不思議な力を待つ「石」を展示しています。会場では、親燕たちが口にくわえて運搬した「石」を、ツバキオイルとクロモジ水を原材料に「ツバクロ(燕)」石鹸としてプロダクト化して販売しています。肌の上で泡となって消えてしまう石鹸に眼を治す力はありませんが、親燕となって、燕の石をだれかに届けてみませんか?
(山本豊子)
山本豊子展「月庭を巡る燕石考」
会期:2025年6月7日(土)~6月21日(土)
休:日・月曜
時間:13:00~18:00
会場:フラットリバーギャラリー
住所:東京都千代田区平河町2-4-7 スタンプスタンダードショールーム内
電話:03-3239-1258
メール:info@f-r-gallery.tokyo
https://f-r-gallery.tokyo
経路
◆東京メトロ有楽町線「麹町」駅・1番出口を出て、すぐの横断歩道を「花屋」「日乃屋カレー」の方に渡り右折。「TULLY’S COFFEE」「松屋」などを通過、「厚生会館」の看板、レストラン「平河町かなや」を過ぎてすぐ左折し、右側すぐのガラス張りの建物1階。黒い立て看板あり。徒歩2分。
◆東京メトロ半蔵門線・有楽町線・南北線「永田町」駅・9b番出口を出て、進行方向に進む。右側に「千代田区立麹町中学校」あり。「日本都市センター会館」「ホテルルポール麹町」を通過。「HYPERION GOLF STUDIO」の角を右折。右側すぐのガラス張りの建物1階。黒い立て看板あり。徒歩5分。
◆東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅・1番出口を出て右へ直進。「オリジンデリカ」を通過し、次の角(「半蔵門デンタルオフィス」の角)を右折して直進。「ゆで太郎」を通過。「トライアングル」を過ぎたらすぐに左折。坂を下り自販機の並ぶ「宅急便センター」を右折。突き当たり手前左側にあるガラス張りの建物1階。黒い立て看板あり。徒歩5分
◆JR中央線・総武線および東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷」駅・麹町口を出てすぐの「四谷駅前」交差点を「上智大学」(円筒形に見える建物のある方)の方へ渡る。「上智大学」を右に見て大通り(国道20号)を進む。「あおぞら銀行」を通過。「セブン–イレブン」を通過。「ローソン」を通過。もう一度「セブン–イレブン」を通過。「ココカラファイン」を過ぎると東京メトロ有楽町線「麹町」駅・1番出口(「麹町四丁目」交差点)。横断歩道を「花屋」「日乃屋カレー」の方に渡り右折。「TULLY’S COFFEE」「松屋」などを通過、「厚生会館」の看板、レストラン「平河町かなや」を過ぎてすぐ左折し、右側すぐのガラス張りの建物1階。黒い立て看板あり。徒歩12分。
車椅子
ギャラリー入口の幅(内法)は80cm弱。6~7cm程度の段差あり。車椅子単独の場合はギャラリーへ電話を、スタッフが対応。ギャラリー内に段差なし。展示状況によっては移動可能範囲が狭まることあり。その他、気軽に問い合わせを。
SNS
https://www.instagram.com/flat_river_gallery/