ストラポンタン(展覧会紹介など)

東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景─上野・大牟田・ブエノスアイレス

 

藤岡鉄太郎《百日草の庭》1926年 東京都現代美術館蔵

 

東京都美術館は、今から100年前の1926年、日本初の公立美術館として東京・上野公園内に開かれました(開館時の名称は「東京府美術館」)。本展は、この「100年」という時間を、異なる3つの場所でそれぞれに続けられた創作活動をとおして、展望していきます。
 
近代以降、あまたの博覧会、展覧会の開催地となり、さまざまな文化的施設がつくられた上野という場所は、日本近現代美術史の中心地とみなされてきました。本展では、多種多様なひとびとが集った上野そして東京都美術館の100年と、そこから遠くはなれた土地で、個人の膨大な熱量によって繰り広げられた創作の営みとを並行してたどることで、「中央/周縁」といった枠組みをのりこえ、表現することの根源的な意味を浮かび上がらせていきます。
ひとびとの「より良い生活」を支える場所として、美術館はなにができるのか。3つの場所の風景と向き合いながら、次の100年について考えていきます。
 
プレスリリースより抜粋して転載

 

◆第一部 上野─東京都美術館の100年
さまざまな資料から振り返る「上野」の100年
絵画、版画、写真、東京都美術館アーカイブズ資料などのさまざまな記録により、東京都(府)美術館の誕生から戦中・戦後の状況、1975年の新館開館以降の活動を、同時期の上野の風景とともに概観します。
プレスリリースより転載

 

奈良原一高《不忍池(「ポケット東京」より)》1993–1996年 東京都写真美術館蔵

 

◆第二部 大牟田─江上茂雄の100年
独学の画家・江上茂雄の全貌を東京で初めて紹介
九州の炭鉱の町・大牟田そして荒尾で生涯をすごし、独学・独力で描くことを貫いた江上茂雄(1912〜2014)。鉛筆、水彩、クレパス・クレヨンなどの身近な画材を用いて、自身のそばにある風景と向き合い続けました。東京では初めての展示となる木版画や実験的な抽象画、染め紙といった多彩な取り組みを含む約400点により、その創作の軌跡をたどります。
プレスリリースより一部編集して転載

 

江上茂雄 制作年不詳 水彩 個人蔵

 

江上茂雄 1987年12月 水彩 個人蔵

 

江上茂雄(えがみしげお)
1912年福岡県山門郡瀬高町(現在のみやま市)に生まれ、間もなく大牟田市に転居。高等小学校卒業後、三井三池鉱業所建築課に入社。60歳で定年退職後、大牟田井筒屋で第一回個展開催。以後大牟田市ほかで計10回の個展を開催。2014年没。

 

◆第三部 ブエノスアイレス─《百日草の庭》をめぐる100年
100年前に描かれた絵画に光を当てるリサーチ・プロジェクト
歴史に埋もれた個人の営みをすくい上げてきたAHA!が、東京都(府)美術館の所蔵品第一号とされる絵画作品《百日草の庭》(1926年制作)を起点に、詳細不明であったこの絵の作者・「藤岡鉄太郎(かねたろう)」に関する調査を開始。そこで出会った同姓同名(同字異音)の藤岡鉄太郎(てつたろう)(1901〜1982)に注目し、1927年に日本から地球のほぼ真裏に位置するアルゼンチン・ブエノスアイレスに渡り、造園・花卉産業に従事したこの日本人移民とその家族たちのあとを追いかけます。これと並行して公募した花の写真を用いて、2027年の日めくりカレンダーを制作します。
プレスリリースより一部編集して転載

 

《百日草の庭》リサーチ・プロジェクト資料:アルゼンチンの百合栽培施設内で撮影された藤岡鉄太郎と妹・房江の写真 1930年代頃 個人蔵

 

《百日草の庭》リサーチ・プロジェクト 撮影:松本篤(AHA!)

 

AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
NPO法人remoを母体として2005年に始動。記録集『はな子のいる風景』(2017)、ウェブサイト『世田谷クロニクル1936–83』(2019)、展覧会『わたしは思い出す』(2021)、など、市井の人びとの記録に着目したさまざまなメディアづくりを企画制作。

 

東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景─上野・大牟田・ブエノスアイレス
会期:2026年7月23日(木)~10月7日(水)
休:月曜(8月10日(月)、9月21日(月・祝)は開室)
時間:9:30~17:30(金曜は9:30~20:00)※いずれも入室は閉室の30分前まで
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話:03-3823-6921
観覧料:一般1,200円、65歳以上1,000円、学生・18歳以下無料
※同時期開催の特別展「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」(東京都美術館)のチケット提示にて一般・65歳以上の方は観覧料「100円」(東京都美術館開館100周年記念料金)。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者(1名まで)は無料。
※18歳以下の方、大学生、高校生、専門学校生、65歳以上の方、各種手帳をお持ちの方は、証明できるものの提示を。

https://www.tobikan.jp
 
最新情報は公式サイトにて

 

【トーク・シリーズ】
申込:事前申込制(8月6日(木)12:00から、専用申込フォームにて受付開始予定)、先着順・定員に達し次第受付終了(申込方法等詳細は公式サイトにて)
会場:東京都美術館 講堂
定員:200名
参加費:無料(「この場所の風景」展当日チケットが必要)
 
江上茂雄を語る
本展(第二部)出品作家の江上茂雄の次男として福岡・大牟田に生まれ、東京藝術大学美術学部卒業後、現在は福岡を拠点に活動する美術家・江上計太氏と、『江上茂雄作品集』(2010)刊行にたずさわったデザイナーの尾中俊介氏に、江上茂雄についてお話いただきます。
ゲスト:江上計太(美術家、江上茂雄次男)×尾中俊介(グラフィック・デザイナー、本展グラフィック・デザイン担当)
日時:8月29日(土)14:00~16:00
 
名もなき誰かの足跡をたどる
在野の民話採訪者・小野和子氏の書籍編集やメキシコ民衆版画のリサーチ等に取り組んできた清水チナツ氏と、本展(第三部)に《百日草の庭》リサーチ・プロジェクトで参加したAHA!の松本篤氏に、自身の活動がまなざしてきたものについてお話いただきます。
ゲスト:清水チナツ(カルチュラル・ワーカー)×松本篤(AHA! 世話人)
日時:9月5日(土)14:00~16:00
 
戦中・戦後の女性の美術家たちを追いかける
本展(第一部)出品の女流美術家奉公隊《大東亜戦皇國婦女皆働之図》、戦後福岡の前衛美術家・田部光子(1933〜2024)に関する調査・研究に、それぞれ継続的に取り組んできた吉良智子氏と正路佐知子氏に、戦中・戦後期の女性の美術家たちを追う中で見えてきたことについてお話いただきます。
ゲスト:吉良智子(近代日本美術史・ジェンダー史研究者)×正路佐知子(国立国際美術館主任研究員)
日時:9月26日(土)14:00~16:00
 
 
【鑑賞プログラム】
キッズ+U18デー
18歳以下の方とその保護者限定の無料開室日。小学3年生以下は保護者同伴必須。
日時:8月24日(月)10:00~15:00(入室は14:30まで)
申込:事前申込不要
観覧料:無料
 
ダイアローグ・ナイト
東京都美術館で活動するアート・コミュニケータ(とびラー)と一緒に対話をしながら展示室をめぐります。
申込:事前申込制(8月6日(木)12:00から、専用申込フォームにて受付開始予定)、先着順・定員に達し次第受付終了。定員に達しない場合は当日受付あり。
日時:9月11日(金)、9月18日(金)各日18:45~19:15
定員:各回16名
参加費:無料(「この場所の風景」展当日チケットが必要)
 
担当学芸員と一緒に作品を鑑賞する会
本展担当学芸員と一緒に対話をしながら展示作品を鑑賞します。
申込:事前申込制(8月6日(木)12:00から、専用申込フォームにて受付開始予定)、先着順・定員に達し次第受付終了。定員に達しない場合は当日受付あり。
日時:9月9日(水)、9月16日(水)各日11:00~12:00
定員:各回10名程度
参加費:無料(「この場所の風景」展当日チケットが必要)

 

経路(JR)
  • JR各線「上野」駅・公園改札を出てすぐの横断歩道を渡る
  • 「東京文化会館」を左に見て直進し公園内に進む
  • 右手「国立西洋美術館」を過ぎて広場の方へ
  • 「上野動物園」の入口手前を右へ
  • レンガ色の建物が東京都美術館。徒歩7分。
経路(銀座線・日比谷線)
  • 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅・7番出口を出てすぐに右へ
  • ガラス張りのビル「UENO3153」の方へ横断歩道を渡り右折
  • 歩道橋を上り直進
  • JR「上野」駅・公園改札に出たら以降はJR「上野」駅・公園改札からと同じ。徒歩10分。
経路(京成上野)
  • 京成電鉄「京成上野」駅・正面口を出て左へ
  • ガラス張りのビル「UENO3153」を通過
  • 歩道橋を上り直進
  • JR「上野」駅・公園改札に出たら以降はJR「上野」駅・公園改札からと同じ。徒歩10分。

 

車椅子

車椅子対応。車いす対応トイレ、オストメイト対応トイレあり。美術館のHPに「バリアフリー・アクセシビリティ情報」あり。