ウラサキミキオ まどはひらかれとじられる

「Minamo」 カンヴァスに油彩 803×803mm 2024年
「壁の声」 カンヴァスに油彩 530×727mm 2024年

 

ウラサキミキオは日常の風景や事物など、誰もが目にすることのできる対象を描く作家です。けれども彼は、実際に見えているとおりがこの世界の真実なのではない。目に見えているものとは、実は私たちが生きている間に経験によって積み上げた「ものの見方」なのであって、「もの、そのもの」ではない、と信じています。なぜなら彼は「ものの見方」に裂け目が生じ、その向こうの「もの、そのもの」が姿を現す瞬間をしばしば体験しているからです。その瞬間を彼は「窓が開かれる」と言い表します。そしてその窓は、向こう側を確かめようとする間も無く、すぐに閉じてしまうとも。彼が描こうとしているのは、まさにそういう感覚なのです。
では、その感覚とは、どのようにすれば絵画で表現し得るのか? ウラサキは、その難問を解く一つの鍵になる考え方として、数学における実数と虚数の関係を挙げています。二乗すると「−1」になるというあり得ない数「虚数」を定義し、用いることで、現実世界の様々な現象を数式で表現できるという事実。まさに「虚」を描かずして、この世の真実は表せないということ。彼の絵画に登場する不思議な軌跡を描く絵の具のかたまり、実際には見えていないはずのめくるめく色彩の混ざり合い、それらは目に見える「実」の世界とその向こう側の「虚」の世界の間を往復するための鍵になるものなのです。

プレスリリースより

 
ウラサキミキオ まどはひらかれとじられる
会期:2024年12月9日(月)〜12月14日(土)
時間:11:30〜18:30 土曜日〜17:00
会場:ギャラリイK
住所:東京都中央区京橋3-9-7京橋ポイントビル4F
電話:03-3563-4578
http://galleryk.la.coocan.jp
 
ウラサキミキオウェブサイト
https://www.mikio-urasaki.com
 
経路
◆東京メトロ銀座線「京橋」駅1番出口を出てそのまま直進。交差点のところ、「ファミリーマート」の角を右折。黄色い看板の「酒蔵駒忠」の角を左折し左側、COFFEEプラムのある建物の4階。徒歩2分。
◆都営地下鉄浅草線「宝町」駅A3出口を出て直進。高速道路手前の、茶色いドアにツタのからまる建物の角を右折。右側、COFFEEプラムのある建物の4階。
中央通りからは、京橋の高速道路脇「警察博物館」左脇の道を入り直進。四つ角左側にある黄色い看板の「酒蔵駒忠」を過ぎ左側、COFFEEプラムのある建物の4階。
 
車椅子
建物入口に8段の階段あり。
 
SNS
https://x.com/GalleryK1981
https://www.instagram.com/galleryk1981/