川越市立美術館では、日本のグラフィックデザインの礎を築いた図案家・杉浦非水(1876〜1965)の生誕150年を記念し、その代表作である木版植物図譜『非水百花譜』に光を当てた特別展を開催いたします。
『非水百花譜』とは?
『非水百花譜』は、大正9年~11年(1920〜1922)に春陽堂から600部限定で発行された、非水の描く植物写生図を木版画にした100図セットの画集です。1図ごとに解説・灯影式写生図(シルエット図)が付属した、大規模な出版事業でした。非水のそれまでの図案集とは異なり、本作は図案になる前の写生を集成した点が大きな特徴です。
2023年の原画初公開からさらなる深化へ
令和5年(2023年)、当館で実施した特別展にて、非水が戦時中に川越へ疎開させていた資料群(「非水疎開資料」)から発見された『非水百花譜』の原画71点を初公開し、大きな注目を集めました。
その後の継続的な調査により、現在は他機関の所蔵品を含め、同花譜に関連する原画は112図にのぼることが判明しています。本展は、これら散逸していた原画を可能な限り集約し、名作の全貌を網羅する「決定版」となります。
プレスリリースより一部編集して転載
4つの見どころ (プレスリリースより転載)
1.【圧巻の比較展示】「原画vs版画」の競演
各地より集結した精緻な原画と、完成した木版画を対比して展示。非水の卓越したデッサン力が、職人技を経ていかに美麗な木版画へと昇華されたのか、その過程を可視化します。

(右)『非水百花譜』原画「おにげし」 1918年 個人蔵(非水疎開資料)
2.【新発見・新出資料】構想過程を読み解く
百花譜に採用されなかった未版刻の原画や、最新の調査で明らかになった新出資料を公開。100年前、非水がどのような熱量で『非水百花譜』を構想したのか、その試行錯誤の跡を辿ります。


3.【独自の視点】モダンを演出する「影(シルエット)」の役割
『非水百花譜』を構成する「灯影式写生図(シルエット図)」にも着目。シルエットという手法が、彼の図案において果たした装飾的・象徴的な役割を検証します。


4.【画業の俯瞰】非水疎開資料で辿る「非水の歩み」
川越に大切に守り伝えられてきた非水疎開資料から、代表作を厳選。グラフィックデザイナーとして、そして芸術家として時代をリードした非水の多彩な画業を、コンパクトに紹介します。

特別展 生誕150年 杉浦非水と『非水百花譜』
会期:2026年10月17日(土)~12月13日(日)
休:月曜(ただし11月23日は開館)、11月24日(火)
時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
会場:川越市立美術館
住所:埼玉県川越市郭町2丁目30-1
電話:049-228-8080
観覧料:一般700円(560円)、大高生350円(280円)、中学生以下無料
*()は20名以上の団体料金
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持参の方、及びその介護者1名は無料
*着物で来館された方は団体料金
*11月14日(埼玉県民の日)、12月1日(川越市民の日)、12月6日(12月第1日曜日)は無料観覧日
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/
*講演会「杉浦非水のデザイン」
講師:前村文博氏(宇都宮美術館学芸課係長)
日時:11月29日(日)14:00~15:30
会場:川越市立美術館 アートホール
定員:60人
申込:10月17日(土)9:00より、電話(049-228-8080)または電子申請(先着順)
料金:無料
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/a-event/1022447/1022448.html
*学芸員ピンポイント小話「『非水百花譜』原画のいろは」
日時:10月25日(日)11:00~11:30
会場:川越市立美術館 アートホール
申込:不要
料金:無料
*学芸員ピンポイント小話「灯影式写生図(シルエット図)のこと」
日時:11月8日(日)11:00~11:30
会場:川越市立美術館 アートホール
申込:不要
料金:無料
*学芸員による展示解説
日時:
①10月31日(土)14:00~
②11月22日(日)14:00~(手話通訳付き)
③12月9日(水)11:00~
会場:川越市立美術館 企画展示室
申込:不要
料金:無料(要特別展観覧券)
*初日プチ工房「非水図案の缶バッジを作ろう」
日時:10月17日(土)10:00~15:00(受付時間。時間中は随時参加)
会場:川越市立美術館 エントランス
申込:不要
参加費:200円
*ワークショップ「自分の絵を千代紙にしよう」
日時:
11月14日(土・無料観覧日)①9:30~ ②11:00~ ③13:30~ ④15:00~
12月6日(日・無料観覧日)①9:30~ ②11:00~ ③13:30~ ④15:00~
会場:川越市立美術館 アートホール
定員:各回16人
申込:10月17日(土)9:00より電子申請(先着順)
参加費:200円
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/a-event/1022447/1022449.html
- 東武東上線・JR埼京線「川越」駅・東口7番のりばから、東武バス「川越運動公園/埼玉医大/上尾駅西口」行で「市役所前」下車
- すぐの「市役所前」交差点(角に市役所)を右折
- 市役所を左にして、初雁城(川越城)通りを直進
- 「郭町」交差点を通過してさらに進み、左側の白い蔵のような建物。徒歩5分。(同バスは途中、西武新宿線「本川越」駅・5番のりばを経由)
- 東武東上線・JR埼京線「川越」駅・東口1・2・4・5・6番のりばから東武バス「蔵のまち」経由で「札の辻」下車
- 「札の辻」交差点の「像」(左)と「時計」(右)の間の道を進む(「像」の近くに「市立美術館」を示す小さな看板あり)
- 「市役所前」交差点(角に市役所)を直進
- 「郭町」交差点を通過してさらに進み、左側の白い蔵のような建物。徒歩8分。(同バスは途中、西武新宿線「本川越」駅・5番のりばを経由)
- 東武東上線・JR埼京線「川越」駅・東口3番のりばから「小江戸名所めぐりバス」で「博物館前」下車。
- 東武東上線・JR埼京線「川越」駅・西口2番のりば、または西武新宿線「本川越」駅から「小江戸巡回バス」で「博物館・美術館前」下車。
車椅子対応。車椅子対応トイレあり。
