ふたつの個展に寄せて
さとう陽子
私は作品をつくっていると元気になる。
効率、勝敗、損得のような価値観ではつかめない、世界の多面的な捉え方の面白さや深さを作品で表現することが出来るから、生き生きと生きられる世界は現実に確かにあると感じられるからだ。
それならば
侵略に怯え息を潜めて暮らす人の、
心身の不自由や病いに耐える人の、
明日の食事に悩む人の、
その当事者の眼に私の作品はどう映るのか。
私は目を逸らされるような作品をつくりたくない。ほんの一瞬でもその眼に留まって欲しい。
もし作品が現代の問題を荷なう当事者の眼に少しでも留まるものになったとしたらそれは当事者を証明する作品になる。それが気づかれない程の小さな共振だとしても。それが一秒を生きられる一音律に過ぎないとしても。私はそんな作品をつくりたい。
1.「世界のすきに、」1010 ART GALLERY 10/5〜10/20
作品のもつエネルギーは消えることは無い。受け手一人一人に光を当てていくからかたちを替えて循環していく。世界のすきに、世界のすきを縫うように。
2.「詩に場所を探す」GALLERY KTO 原宿 11/9〜11/26
作品というのは、どうしようもなく発せられる声に場所をつくることかもしれないから。
さとう陽子「世界のすきに、」
会期:2024年10月5日(土)〜10月20日(日)
休:水曜
時間:11:30〜18:00
会場:1010 ART GALLERY
住所:神奈川県横浜市中区山下町214 TAOビル3F
電話:045-680-4033
https://1010artgallery.com
経路
◆JR「石川町」駅・北口を出て右へ進む。信号を右折。線路の下をくぐり横断歩道を渡って道なり(斜め左方向)へ。高速道路を通過し直進。中華街西門(延平門)から中華街に入る(西門通り)。二つ目の角(「東北人家」)の隣、自販機の置いてあるビルの3階。徒歩5分
◆みなとみらい線「日本大通り」駅・3番出口を出て右へ。「大さん橋入口」交差点を右折。「日本大通り入口」交差点を左折。「FRESHNESS BURGER」を通過して直進。「加賀町警察署北」交差点を右折。すぐのY字路(山下町公衆トイレ)の左の道を選び直進。五叉路では斜め右「四五六菜館別館」(右)と「開運ストア龍」(左)の間の道を進む。最初の横断歩道手前右手の自販機の置いてあるビルの3階。徒歩7分
◆みなとみらい線「元町・中華街」駅・2番出口を出て、階段の場合は進行方向に、エレベーターの場合は左へ進む。「中華街東門」交差点を左折。Y字路(崎陽軒)を右に進みすぐに左の脇道へ(交番を右に見て)進む。中華料理店の並ぶ石畳の道。しばらく行くと門の先に五叉路あり。正面「四五六菜館別館」(右)と「開運ストア龍」(左)の間の斜め左の道を進む。最初の横断歩道手前右手の自販機の置いてあるビルの3階。徒歩6分
車椅子
不明。