展覧会名の「quat」は二つの意味のラテン語に由来します。一つは「揺れ/揺らす」を意味する「quatio/quatere」の語幹、もう一つは「4つ」という意味の単語「quat」です。
「感じる」とは感性が「揺り動かされる」ことです。その振動が生み出す作品はどんなに静かに見える作品も「揺れ」ています。その波動を感じとる鑑賞者の心もまた揺れ出します。
では、三人展なのになぜ「4」なのか。それは3人の作家を頂点とする三角形の中心に、もう一つの点、「作品」があるということを意味しています。さらにその「作品」に反応する「+α」としての「鑑賞者」があって、はじめてアートは成立します。作者と作品の間に生じている波動の往復を感じ取り、新たな揺れを起こす鑑賞者、すなわちいまここにいる「あなた」が展覧会の主人公なのです。そんなメッセージを「+α」に込めました。
プレスリリースより転載
出品作家:石川美咲、中嶋千智、元木孝美
出品作品:インスタレーション、絵画、立体

石川美咲(いしかわみさき)
和紙の作品を石の間に詰めながら、狭い海峡の鮨詰めな問題が露呈されるようで
背景の枯れたポインセチアが、暴君の横顔に見えなくも無い
作品はその為にあったものではなく
また、ポインセチアもその為にあったものではないのだが
屋外でいろいろな作品の配置を試していたら、世界情勢に繋がるのだから、不思議なものだ。
和紙は、テーブルに置いた瞬間、濡れたテーブルに漂う前の絵の具によってまず染まり
その後、ハケで新しい色が塗られていくのだが
何度やっても、最初に吸い込んだ絵の具の色は最後まで残る。
1枚が作り終わり、濡れたテーブルに次の1枚がやって来て
また同じように前の色に染まって、次の色が付け加えられて…
そうやって次々作られて…。
1992年埼玉県深谷市生まれ。
◇石川美咲 Instagram
https://www.instagram.com/misaki_kathy/

中嶋千智(なかじまちさと)
木炭を基盤としたモノクロームの画面を通して、どこかで見たことがあるようで、どこにも存在しない風景の気配を描いている。余白を残すことで、見る人それぞれの記憶や感情が揺れ動く場を目指してきた。今回、ギャラリーの掲げる「揺れ」や「鑑賞者」によって作品がひらかれるというテーマに、自身の感覚と通じるものを感じている。変化し続ける自分の揺らぎを他者にひらき、新たな感覚の往復を生み出すことが、私にとって作品を発表する意味である。
◇中嶋千智ウェブサイト
https://chisato-nakajima.jimdosite.com
◇中嶋千智 Instagram
https://www.instagram.com/nakajima_chisato_art/

元木孝美(もときたかみ)
元木は「彫刻によって喚起される空間」をテーマに掲げる彫刻家である。
彫刻家は、厚み、奥行き、高さ、量などの実態こそ持つが、いわば素体の物質に介入し、空間、距離、重力を与えて素材を意識化してゆく仕事である。しかし、元木の所作は必ずしも意図がすべてを司っているのではい。自然の摂理にしたがい、あくまで素材をそのままであらせようとする、中庸さを持っている。一見些末なテクスチャーから立ち上がるインスタレーションは観者のイマジネーションを喚起し、ソリッドなストラクチャーや、広大なランドスケープにもなり得る。
◇元木孝美 Instagram
https://www.instagram.com/takamimotoki/
quat + α
会期:2026年6月8日(月)~6月13日(土)
時間:11:30~18:30(土曜~17:00)
会場:ギャラリイK
住所:東京都中央区京橋3-9-7京橋ポイントビル4F
電話:03-3563-4578
http://galleryk.la.coocan.jp
- 東京メトロ銀座線「京橋」駅・1番出口を出てそのまま直進
- 交差点のところ、「ファミリーマート」の角を右折
- 黄色い看板の「酒蔵駒忠」の角を左折し左側、白いタイルの建物の4階。徒歩3分。
- 都営地下鉄浅草線「宝町」駅・A3出口を出て、すぐの横断歩道を通過して直進
- 次の横断歩道の角(焼鳥屋の角)を右折
- 右側、白いタイルの建物の4階。徒歩1分。
- 中央通りからは、「京橋」交差点、東京メトロの出入口のあるチョコレート色のタイルのビルの下から、中央通りと交差する鍛冶橋通りを進む(進行方向右側)
- すぐ東京メトロ銀座線「京橋」駅・1番出口を通過
- 交差点のところ、「ファミリーマート」の角を右折
- 黄色い看板の「酒蔵駒忠」の角を左折し左側、白いタイルの建物の4階。
- 中央通りからは、「銀座通り口」交差点、「KONAMI」と「コージーコーナー」の間の道を進む
- 斜め左に「ファミリーマート」のある四つ角を左折
- 左手に銭湯「銀座湯」を見て高速道路をくぐる
- 黄色い看板の「酒蔵駒忠」の角を右折し左側、白いタイルの建物の4階。
建物入口に8段の階段あり。
