野田は一貫して、支持体と絵画表現の有様をテーマに制作に取り組んできました。1980年代初めの箱に入ったレリーフ状の支持体は、徐々に全体を麻の袋で覆ったものに変化し、さらにカンヴァスを重ねて画面を構成する手法が取り入れられ、人体のようなフォルムが現れたり、一転して白のフラットな画面に自由な形を描いたりと様々な変容を見せています。昨年の個展では、支持体となるカンヴァス上に切り分けられたカンヴァスが重ねられ、それらを画面上でずらすことで生じたすき間が緊張感のある線や形となる作品を発表しました。
プレスリリースより抜粋
今展で発表される作品では、さらにカンヴァスが重ねられ、厚さ2cmの布の層によって作品が構成されています。絵具でマチエールが作られたカンヴァスの面と、布の重なりがあらわになった断面が様々に組み合わされ、時に画面からはみ出すように配置され、遊び心のある表情を見せます。自由な形や色はそのままに、これまでとは全く違う手法を用いた新たな展開となります。野田の新境地となる新作28点が発表されますので、お見逃しなくぜひご高覧ください。
野田裕示〈布に宿るものたち〉
会期:2024年12月5日(木)〜12月25日(水)
休:日曜
時間:10:30〜18:30
会場:ギャルリー東京ユマニテ
住所:東京都中央区京橋3-5-3京栄ビル1F
電話:03-3562-1305
https://g-tokyohumanite.com
経路
◆東京メトロ銀座線「京橋」駅2番出口を出たら横断歩道を渡らずに大通りを左へ進む。「ドトール」を通過し次の角を左折。右側。徒歩2分。
◆都営地下鉄浅草線「宝町」駅A3出口を出て直進。高速道路手前の、茶色いドアにツタのからまる建物の角を右折し直進。「酒蔵駒忠」「主婦と生活社」を通過し左側。
◆中央通りからの場合。京橋の高速道路脇「警察博物館」左脇の道を入り直進。右側。
車椅子
建物入口に縁石と1段(計2段)の段差あり。一時的に車椅子を降りて入場するか、介助者と(1階のみ)。地階(bis)へは階段のみ。
SNS
https://x.com/gtokyohumanite
https://www.instagram.com/galerie_tokyo_humanite/
https://www.facebook.com/gtokyohumanite