
中川は一貫して「芸術家と作品との関係」を「農夫と作物との関係」によく似たもの、アナロジーとして捉え、植物と人間との関わり、すなわち農耕や栽培、農業という人間の根源的な営みや、植物の構造そのものをモチーフに作品制作をしています。ジャクソン・ポロックが床に置いたキャンバスにドリッピングで絵具を置いていく姿は、彼にとって畑に種を蒔く農夫の姿と重なるものです。中川も農夫が大地に種を蒔くようにキャンバスに絵具を置き、農夫が畑を耕すように素材に形を与えます。様々な素材を自在に操る職人的な手技や作品の素朴な佇まいから漂う豊かな詩情により、彼の作品はこれまで多くの人々を惹きつけてきました。
今回の個展のタイトル「種の視点・農夫の目(views of seeds, eyes of farmers)」は中川が作品制作を始めた当初から制作の原点・基準となっている言葉です。様々な実験・試行錯誤を繰り返しながら約40年の歳月を経た現在、このコンセプトは自らの制作の本質としてますます強く意識されるようになってきました。
1995年に開催された資生堂ギャラリー(東京)に於ける個展の図録所収のテキスト「寡黙な詩的世界」において、美術評論家の乾由明氏は中川の作品群を次の4つのカテゴリーに分類しました。
1.「蒔くもの」農夫のメタファーである鋤や鍬などの農機具(あるいは農作業をする農夫の身体)にもとづくフォルム
2.「貯えるもの」種壺の作品
3.「蒔かれるところ」大地、すなわち畑、畑の畝を意味する(線を主体にした)作品
4.「蒔かれ、貯えられるもの」植物の種子をドットで表現した作品
です。これらに
5.「植物の形態や構造そのもの」をモチーフにした作品群
を加えることができるでしょう。
本展は、これら5つの作品群それぞれを代表する作品を旧作と新作から選び、小規模な回顧展として中川のこれまでの仕事を一望できるよう展示を構成いたします。
プレスリリースより一部編集・抜粋して転載
中川佳宣(なかがわよしのぶ)
1964年大阪府生まれ。現在滋賀県在住。
◇中川佳宣 Instagram
https://www.instagram.com/light_seed/
中川佳宣「種の視点・農夫の目」
会期:2026年5月12日(火)〜5月30日(土)
休:日・月曜
時間:12:00〜19:00(最終日〜17:00)
会場:CADAN大手町
住所:東京都千代田区大手町2-6-3 銭瓶町ビルディング1階
問い合わせ先:03-5652-3660(タグチファインアート/日・月曜、祝定休/13:00〜19:00)
http://www.taguchifineart.com
- JR「東京」駅・日本橋口を出て左へ。
- ビル下の通路に沿って進み大通り(永代通り)に出たら左折
- すぐの信号を右折。左に電車の高架を見て進む
- 最初の信号のある交差点の角、手前右側のビルが会場のある銭瓶町ビルディング。徒歩5分。
- 東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅・B2出口を出て左へ。高速道路の下にかかる橋を渡って直進
- 信号を通過
- 次の信号の手前(電車の高架の手前)左側にあるビルが会場のある銭瓶町ビルディング。徒歩5分。
▼下記「大手町」駅の出口はすべて地下鉄各線の改札から地下通路で繋がっています。
- 東京メトロ丸の内線・半蔵門線「大手町」駅・A5出口を出てすぐに左の方向へ(モニュメントのある広場を右に見るかたち)
- 「GRAND CENTRAL東京大手町」を通過
- 電車の高架をくぐる
- 横断歩道を渡ってすぐ右側にあるビルが会場のある銭瓶町ビルディング。徒歩5分。
- 東京メトロ東西線「大手町」駅・B9a出口(TOKYO TORCH Tokiwabashi Tower)を出て左側の大通り(永代通り)を進行方向に進む(前方に電車の高架が見えている)
- 電車の高架手前の信号角を右折。左に電車の高架を見て進む
- 最初の信号のある交差点の角、手前右側のビルが会場のある銭瓶町ビルディング。
- 東京メトロ千代田線「大手町」駅・C7出口を出て、大通り(日比谷通り)を右へ進む
- すぐの交差点を右折して直進
- 信号を通過
- 交差点を通過
- 電車の高架をくぐる
- 横断歩道を渡ってすぐ右側にあるビルが会場のある銭瓶町ビルディング。
- 都営三田線「大手町」駅・D5出口を出てそのまま直進
- 「大手町」交差点を通過
- 信号のない短い横断歩道を通過
- 次の信号のある交差点を右折して直進
- 信号を通過
- 交差点を通過
- 電車の高架をくぐる
- 横断歩道を渡ってすぐ右側にあるビルが会場のある銭瓶町ビルディング。
道路に面しており、建物入口に段差なし。
