水上嘉久 影/うつり

水上嘉久《浮橋図》2024 白大理石 w/900, d/250, h/270mm photo/Motoi OKUMURA

 

2024年のノハコは、昨年に続き「不二」をテーマとして、水上嘉久展「影/うつり」を開催します。
水上さんは、自然の景色をイメージさせる石の彫刻を手がける作家です。ノハコでは2020年に「影」と題した展覧会を開催し、本展は2回目の展示となります。今回の展覧会では、新作とともに、作家の工房に佇む過去の彫刻作品を改めてギャラリー空間に併置することを試みます。前者の作品群は、27年前に制作されたものですが、それ以降、工房の所在地である名栗川が流れる奥武蔵の山間の環境に置かれ、半ば自然に帰されるかのように、静かに石の彫刻としての存在を刻み続けています。そこに発見される様相は、山や川といった作品が置かれた場の環境、そして、雨水や降雪、湿度など、作品を取り巻く自然の循環が、作品自体に新たな奥行きをもたらしていることを物語っています。タイトルの「影」は前回の展覧会と同様に、水上氏がこれまでも追求してきた制作のテーマですが、本展を通じ、作品が置かれる場や時間、また作品に映されるイメージを巡りつつ、水上さんが思考する「影」の在りように歩み寄ってみたいと思います。

展覧会紹介文より抜粋

 
水上嘉久 影/うつり
会期:2024年9月20日(金)〜10月13日(日)
開場:金・土・日
時間:13:00〜19:00
会場:nohako
住所:東京都中野区江原町2-7-16
http://nohako.com
 
経路
都営地下鉄大江戸線「新江古田」駅A2出口を出て、大通りの横断歩道(「江原二丁目」交差点)を「どらっぐぱぱす」の方に渡り直進(「maruetsu」と「どらっぐぱぱす」の間の道)。信号のある十字路を直進して、「ローソン」「藤巻豆腐店」を通過。次の十字路を渡り直進し右側2軒目のコンクリートの建物。徒歩5分。
 
車椅子
スペース内に段差あり。2階へは階段のみ。
 
SNS
なし