ストラポンタン(展覧会紹介など)

木村太陽 Galaxy I Sink / Virgo Self-Esteem Broadcast

 

木村太陽「chant」 2025 アクリル、紙 65.5 × 49.7 cm

 

木村は1995年創形美術学校研究科卒業後から作品を発表し、2000年以降はドイツ、ニューヨークを拠点にヨーロッパ、アメリカなど国内外で活躍。現在は神奈川を拠点に活動をしています。何気ない日常の中で出会う些細な違和感、群集心理や潜在意識の中にある感覚をユニークな視点で捉え、立体、インスタレーション、映像など多様なメディアを駆使した作品を構築してきました。
家の中の暗がりにぼんやりと浮かぶ不審な人影、触れ合うほどの距離で耳元にささやく生々しい口元、ガスマスクから吐き出される無数の棺、くり抜かれたファッション誌からのぞく夥しい数の女性の眼など、木村の作品はいつか夢で見たようなつかみどころのない違和感と現実が入り混じった光景を映し出します。「自身のうちにある茫漠としたものを形にしようとしている」と語る木村の見ている夢を共有しているような感覚に浸るうちに、鑑賞者自身の深層心理があぶり出され、無意識のうちに蓄積された価値観や思い込みの中を生きてきたことに気づかされるかもしれません。
本展では、パンドラの箱を中心に様々な要素が織り込まれた新作のインスタレーションを発表いたします。昨今の混乱した社会の事象は木村のアンテナによって変換され、具体的な形を得て結びつき合い、ひとつの作品として鑑賞者に問いかけます。インスタレーションに加え、ドローイングや立体作品も展示いたしますので、この機会をお見逃しなく是非ご高覧ください。
プレスリリースより転載

 

単純明快さを心がけ制作をしてきましたが、今回出品するインスタレーションはそれとはかけ離れたものになります。それは近年、アイディアを意識の深いところから汲み上げることに専念してきたことに由来します。
そもそも人が感じるとはいったい何なのでしょうか? 外からの刺激に対する自分の内側からの反応と仮に捉えるとします。その反応にまとわりつく偏見やいっときの感情など余計な要素を取り除いていくと、そのピュアな反応とは直感ではないかと思えるようになりました。そしてそれはすぐには飲み込めない理解に時間を要するものだと思います。今ではその直感の細くて脆い糸をたぐるようにして何とかアイディアを得るようになりました。
それをなんとか技術と呼べるようになると、今度はアイディアたちそれぞれが自然にお互いに結びつきを始めるようになりました。
本来、世界は複雑なものであり、人間が人間になるはるか以前から受け継がれてきた直感というものも、その複雑さを瞬時で捉えられるように出来ているのではないでしょうか? そのアイディアたちの結びつきも当然の帰結なのかもしれません。
そしてその面白さに夢中になるうちに、気がつけばそれらいくつものアイディアを一つのものに編み込むような制作をすることに導かれてきました。今回出品するインスタレーションはそのプロセスにより導き出されたものになります。

 

木村太陽(きむら・たいよう)
1970年神奈川県鎌倉市生まれ。
 
◇木村太陽ウェブサイト
https://www.taiyokimura.com
 
◇木村太陽 Instagram
https://www.instagram.com/taiyo_kimura_/

 

木村太陽 Galaxy I Sink / Virgo Self-Esteem Broadcast
会期:2026年6月18日(木)〜7月11日(土)
休:日曜
時間:10:30〜18:30
会場:ギャルリー東京ユマニテ
住所:東京都中央区日本橋兜町15-12八重洲カトウビル1F
電話:03-3562-1305
https://g-tokyohumanite.com

 

経路(日本橋)
  • 東京メトロ銀座線・東西線または都営地下鉄浅草線「日本橋」駅・D1出口から地上に出て進行方向に直進
  • 「昭和通り 中央区日本橋二丁目」の表示のある歩道橋を通過したらすぐ左折
  • 高速道路の上にかかる橋(新場橋)を渡る
  • 左手にある「セブン–イレブン」を通過(桜並木に入る)
  • 「桜通り歯科クリニック」を過ぎて左側すぐに「八重洲カトウビル」。そのビルの1階(自動ドアの入口)。
経路(茅場町)
  • 東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町」駅・12出口から地上に出てすぐの「兜町」交差点を右折(「内藤証券」の角)
  • 「阪本小学校前」交差点を通過
  • 「くすりの福太郎」の角を右折(桜並木に入る)
  • 鰹節専門店「大和屋」を通過してすぐ郵便ポストの前が「八重洲カトウビル」。そのビルの1階(自動ドアの入口)。

 

車椅子

建物入口に約12cmの段差あり。自動ドアは両開き。会場内、展示内容によっては車椅子の幅の通路を確保できない場合あり。