井川淳子|Junko IKAWA ─ソングブック─

井川淳子《その重荷を背負え》2024 ゼラチン・シルバー・プリント
井川淳子《ソングブック(アイリス)》2023 ゼラチン・シルバー・プリント

 
何点かの作品。秘められたことはそれぞれに伝播し、発現する。それは止まっているけれども動いてもいて、逃すと去ってしまうかもしれない。
 

2024年冬のノハコは、昨年より続けている「不二」をテーマとして、井川淳子展「ソングブック」を開催します。
井川さんは、自身の記憶を手がかりに、写真というメディアを通じて独自の静謐な世界観をつくり続けている美術家です。ノハコでは2020年に「いつか」と題した展覧会を開催し、本展は2回目の発表となります。今回の展覧会では、新作《ソングブック》による作品群と過去のいくつかの作品を組み合わせた展示構成によって、井川さんの写真として帰着する思考性を柔軟に広げていく試みがなされます。
イメージという個人の記憶の奥底に息づいているものが、作品を通じて実体として眼前に現れてくる瞬間は、印画紙の表面に図像を浮かび上がらせる写真のプロセスと重なるようにも感じられます。複数のモチーフによる作品で構成される本展は、そうしたイメージと実体の出現がより一層豊かに交差し、井川さんが見出すリアリティーに包まれる機会となるでしょう。この度も皆様のご高覧を、心よりお待ちしています。

プレスリリースより

 
井川淳子|Junko IKAWA ─ソングブック─
会期:2024年11月22日(金)〜12月15日(日)
オープン:金・土・日曜
時間:13:00〜19:00
会場:nohako
東京都中野区江原町2-7-16
https://nohako.com
 
井川淳子ウェブサイト
https://ikawa-junko.tumblr.com
 
経路
都営地下鉄大江戸線「新江古田」駅・A2出口を出て、大通りの横断歩道(「江原二丁目」交差点)を「どらっぐぱぱす」の方に渡り直進(「maruetsu」と「どらっぐぱぱす」の間の道)。信号のある十字路を直進して、「ローソン」「藤巻豆腐店」を通過。次の十字路を渡り直進し右側2軒目のコンクリートの建物。徒歩5分。
 
車椅子
スペース内に段差あり。2階へは階段のみ。