ストラポンタン(展覧会紹介など)

チェコのおもちゃとデザイン ─ニクロヴァーのプラスチック・トイから現代作家のアートまで─

 

(左から)
リブシェ・ニクロヴァー、ファトラ社
《ライオンのアコーディオン》1964年
《ネコのアコーディオン》1963年
《キツネのアコーディオン》1964年

 

中欧の芸術大国チェコでは、伝統的な木のおもちゃの簡潔で象徴的な造形が、近代以降のアーティストたちにとって創作の源泉となってきました。戦後、工業化の進展により合成樹脂やプラスチックなどの新素材が導入されると、おもちゃの表現やあり方にも大きな変化が生まれます。こうした動きのなかで、工業デザイナーとしてファトラ社などで活躍したのが、リブシェ・ニクロヴァー(1934–1981)です。ゴム製のおもちゃ、空気で膨らむおもちゃ、音の出るおもちゃなど、新素材の柔軟性や弾力性を活かした作品は、美的感覚と遊び心を兼ね備え、チェコ・デザインを代表する存在となっています。
本展では、ニクロヴァーのおもちゃや試作品を通して、プラスチックが「夢の素材」として捉えられていた時代を振り返ります。あわせて、ラジスラフ・ストナル(1897–1976)、デザインブランド〈tititi〉を手がけるテレザ・タリホヴァー(1977–)をはじめとする作家たちの作品とディアコニエ社による木のおもちゃも紹介し、素材の違いによる表現の多様性にも目を向けます。さらに、ニクロヴァーの息子である現代美術作家ペトル・ニクル(1960–)が手がけた人形劇のパペットや絵本などを通して、その創造的世界の広がりにも迫ります。
会場では、ニクロヴァーのおもちゃに実際に触れることのできるコーナーも設けます。世代を超えて受け継がれてきた、チェコにおける子どものためのアートの世界を、ぜひお楽しみください。
プレスリリース「展覧会概要」を転載

 

リブシェ・ニクロヴァー、ファトラ社
《膨らむおもちゃ「子ネコ」》1980年

 

リブシェ・ニクロヴァー、ファトラ社
《膨らむおもちゃ「水牛のホウコラ」》1985年

 

ラジスラフ・ストナル
《ゾウ(国立家内工業教育研究所のためのデザイン)》1930年頃

 

ヤナ・カドゥレツォヴァー、イジー・ユレツカ、グモテックス社
《煙突掃除人》1973年

 

トファ社
《ロボット・エーミル》1960年代

 

テレザ・タリホヴァー〈tititi〉
《木製指人形「エミール・フィラ」》2024年

 

ベトル・ニクル挿絵・メアンデル出版
『サルたちの秘密』2018年

 

本展の見どころ
 
1.チェコを代表するデザイナー、リブシェ・ニクロヴァーの国内初の展覧会
本展は、ニクロヴァーをまとまった形で国内で初めて紹介する展覧会です。ファトラ社で生み出されたゴム製のおもちゃをはじめ、空気で膨らむおもちゃ、音の鳴るおもちゃなど、プラスチックという「夢の素材」の可能性を切り拓いた名作と試作品を一堂に展示。デザインと遊び心が融合した数々の作品をご覧いただけます。
 
2.木のおもちゃから現代作家のアートまで、多彩な作品を紹介
ニクロヴァーの作品に加え、伝統的な木のおもちゃから近代のプラスチック製品、さらに現代作家のアートに至るまで、チェコの豊かな創作文化の流れも紹介します。チェコにおける「子どものためのアート」の発展と表現の広がりを一望できるのも、本展の魅力です。
 
3.ニクロヴァーの膨らむおもちゃに触れて楽しめるコーナーも!
会場では、ニクロヴァーの膨らむおもちゃに実際に触れられるコーナーを設置。一緒に写真撮影ができるフォトスポットとしてお楽しみいただけます。目で見るだけでなく、手で触れて体感することで、ニクロヴァーのデザインの魅力をより深く味わっていただけます。
 
プレスリリースより転載

 

チェコのおもちゃとデザイン ─ニクロヴァーのプラスチック・トイから現代作家のアートまで─
会期:2026年7月18日(土)~9月23日(水・祝)
休:月曜(7月20日、8月10日、9月21日は開館)、7月21日(火)
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
会場:群馬県立館林美術館 展示室2~4
住所:群馬県館林市日向町2003
電話:0276-72-8188
観覧料:一般850円、大高生420円
※中学生以下、障害者手帳等所持者とその介護者1名は無料
※群馬県在住の65歳以上の方は平日のみ2割引

https://gmat.pref.gunma.jp

 

学芸員によるギャラリートーク
展覧会担当学芸員による解説を聞きながら、作品を鑑賞します。
日時:7月29日(水)、9月5日(土)各日14:00~(約40分)
参加方法:開始時刻に展示室入口へ
[申込不要・要観覧券]

 

ワークショップ「つくって あそべる ゆびにんぎょう」
木とはぎれを使って、オリジナルの指人形をつくります。
日時:8月30日(日)13:00~15:30(3回に分けて開催。各回50分)
会場:別館ワークショップ室
協力:群馬県立女子大学奥西ゼミ
参加方法:ワークショップのウェブページを参照
[要事前申込(先着100名)・無料]

 

みんなのアトリエ「多色摺り木版画の摺り体験」
講師の先生が彫った版木を使って、多色摺りの木版画を制作します。
講師:鷲野佐知子(版画家)
日時:7月23日、7月30日、8月20日、8月27日(全て木曜)各日13:30~16:00
※開催時間内の自由な時間に参加できます
会場:別館ワークショップ室
[申込不要・参加費100円]

 

たてび☆キッズウォーク
ワークシートを使ったクイズやゲームをしながら、自分のペースで自由に展示室を探検します。
日時:8月1日(土)、8月22日(土)各日10:00~11:30、13:00~14:30
※開催時間内の自由な時間に参加できます
受付場所:エントランスホール
※参加記念品つき
[申込不要・中学生以下対象・無料]

 

ポンポン・ツアー
館コレクションのフランソワ・ポンポンの彫刻や資料について学芸員が解説。その知られざる秘密に迫ります。
日時:8月23日(日)14:00~14:30
会場:展示室1、別館「彫刻家のアトリエ」
※参加記念品つき
[申込不要]

 

経路(多々良)
  • 東武伊勢崎線「多々良」駅を出て左へ
  • 右へゆるやかにカーブする道なりに進み突き当たりの「多々良駅入口」交差点を左折
  • そば屋「ことぶき」を左に見て通り過ぎ「稲荷前」交差点を右折(美術館案内板あり)、田畑の間をしばらく直進
  • 左手に美術館案内板がたっているので見落とさないように。案内板の矢印に従って左折。橋を渡ると左に美術館が見える
  • 左側に何本もたっている銀色の仕切柱の間を入っていきスロープを降り館へ。徒歩20分。美術館のウェブサイトに写真入りの徒歩ルート案内あり。
経路(館林)
  • 東武伊勢崎線「館林」駅・西口から多々良巡回線「美術館経由館林駅行」で「県立館林美術館前」下車、すぐ。美術館のウェブサイトにバスの時刻表あり。

 

車椅子

車椅子に対応。車椅子対応トイレあり。障害者専用駐車場あり。