コイズミアヤ展「箱と紐と本と」

 

コイズミの作品から感じられる数学的な佇まいと軽妙なバランス、規則的で非連続性を持った形状、それらはロジカルに構築され立体として絶妙に成立しています。
中心が判然とせず周縁のみで構成されているかのような作品は、たどり着こうとしてもたどり着くことのない迷宮のような様相を呈し、全体像とディテールの立ち位置が相互交換されているかのように感じられます。時にカフカの「城」を連想させられるかもしれません。
本展では「重なる箱」シリーズと「紐のドローイング」を中心に展示されます。また会期中12月中旬に『しくみの内側のしくみ─思考する手仕事のレシピ』がコトニ社より刊行されます。

(フラットリバーギャラリー企画)


世界の成り立ちやその仕組みについて観察し、考えを巡らせるのが好きで、例えば子供が玩具や手近な物を、その手触りや重さやかたちや機能について堪能したのち、そこからはみ出して新たな景色を立ち上げるような出来事に倣おうと考えています。
今回は、箱の本質はそれをかたちづくる板厚だと考えるところから出発した異形の入れ子、「重なる箱」のシリーズと、具体物の抽象的側面に興味をもってつづけている「紐のドローイング」を中心に、そのほかの小品も交えて展示します。
今年のはじめから、料理のレシピを書くようにして、今回の出品作の一部を含む作品の具体的なつくり方を記述することで、自身の近年の制作について振り返る本*を執筆していました。しまってあった作品を出してきて採寸し直したり、過去の自分がそれをどうつくったかについて観察して確認したりしました。すると、かくれた部分のほとんどない作風の作品だけれど、それでも何もかもが見えているわけではないことや、物が私からは離れて在ることをあらためて新鮮に感じたりしました。会期中に出版の日を迎える予定でいます。
*『しくみの内側のしくみ─思考する手仕事のレシピ』コイズミアヤ著 コトニ社 2024年12月中旬発売予定。

(コイズミアヤ)

プレスリリースより抜粋

 
コイズミアヤ展「箱と紐と本と」
会期:2024年12月7日(土)~12月28日(土)
休廊:日・月曜 その他に12月8日(日)~12月16日(月)
時間:13:00~18:00
会場:フラットリバーギャラリー
住所:東京都千代田区平河町2丁目4番7号スタンプスタンダードショールーム内
電話:03-3239-1258
メール:info@f-r-gallery.tokyo
https://f-r-gallery.tokyo/
 
コイズミアヤウェブサイト
https://coizumiaya.com
 
コイズミアヤSNS
https://x.com/coappi
https://www.instagram.com/ayacoizumi_/
 
経路
◆東京メトロ有楽町線「麹町」駅・1番出口を出て、すぐの横断歩道を「パレットプラザ」「日乃屋カレー」の方に渡り右折。「TULLY’S COFFEE」「松屋」などを通過、「厚生会館」の看板、レストラン「平河町かなや」を過ぎてすぐ左折し、右側すぐのガラス張りの建物1階。黒い立て看板あり。徒歩2分。
◆東京メトロ半蔵門線・有楽町線・南北線「永田町」駅・9b番出口を出て、進行方向に進む。右側に「千代田区立麹町中学校」あり。「日本都市センター会館」「ホテルルポール麹町」を通過。「HYPERION GOLF STUDIO」の角を右折。右側すぐのガラス張りの建物1階。黒い立て看板あり。徒歩5分。
◆東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅・1番出口を出て右へ直進。「オリジンデリカ」を通過し、次の角(「半蔵門デンタルオフィス」の角)を右折して直進。「ゆで太郎」を通過。「トライアングル」を過ぎたらすぐに左折。坂を下り自販機の並ぶ「宅急便センター」を右折。突き当たり手前左側にあるガラス張りの建物1階。黒い立て看板あり。徒歩5分
◆JR中央線・総武線および東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷」駅・麹町口を出てすぐの「四谷駅前」交差点を「上智大学」(円筒形に見える建物のある方)の方へ渡る。「上智大学」を右に見て大通り(国道20号)を進む。「あおぞら銀行」を通過。「セブン–イレブン」を通過。「ローソン」を通過。もう一度「セブン–イレブン」を通過。「ココカラファイン」を過ぎると東京メトロ有楽町線「麹町」駅・1番出口(「麹町四丁目」交差点)。横断歩道を「パレットプラザ」「日乃屋カレー」の方に渡り右折。「TULLY’S COFFEE」「松屋」などを通過、「厚生会館」の看板、レストラン「平河町かなや」を過ぎてすぐ左折し、右側すぐのガラス張りの建物1階。黒い立て看板あり。徒歩12分。
 
車椅子
ギャラリー入口の幅(内法)は80cm弱。6~7cm程度の段差あり。車椅子単独の場合はギャラリーへ電話を、スタッフが対応。ギャラリー内に段差なし。展示状況によっては移動可能範囲が狭まることあり。その他、気軽に問い合わせを。
 
SNS
https://www.instagram.com/flat_river_gallery/